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本日7時 川平に急げ♪

母が鳥取から送ってくれる荷物にクッション材として詰めてある
「内地の新聞」は、中身が充実していてとても面白い。

たまたま、昨日は田中優子氏(法政大教授:江戸を中心とした近世文学、アジア比較文化専攻。)の
「現論」が目に留まる。今回の政権交替と、江戸時代にはいって40年後頃の転換期をリンクさせながら、
「時代とともに自らを変える」をタイトルに、最近私が疑問に思ってたことに答えをくれた内容だった。

抜粋 日本海新聞10/11
時代を変えるとは自らを変えることだ。
「景気を良くしてほしい」という声をよく聞くが、これは政治についての
勘違いだ。政治改革は「棚から牡丹餅」ではなく、政治家は小鳥に
えさを運ぶ親鳥でもない。
(中略)
人は皆、自力で生きてゆく。
自ら考え、自ら働き、自ら能力を開発し、必要があれば助けを求め、
あるいは人を助ける。政治は、それができる日常の場を作り続ける
ためにある。


実はね、ちゅらしまecoフェスタを準備している時、とても残念に思ったことがある。
私の島人家族はとても経済的その他大変な状況にある家族だったんだけど、
私の周りって、わりとそういう家庭も多かったわけ。
実行委員のメンバーと一緒に準備しながら
「そんな大変な人たちや子育て中のママさんに、難しい話は(関わってもらわなくて)いいよ」
という声が聞こえたとき、あれ?って思った。

こんな声もあるんだよね、と主婦の友人たちに話したとき
「ああ、確かにリーダーさんたちがしっかりやってくれさえすれば、私達は
難しいこと考えずに、楽できていいよね。なるほど〜。」
との反応もあり、でも私はなんとなく疑問に思ってた。

…大変な家庭の人たちこそ、「目先の利益」につられちゃうんじゃないかな?
主婦の方こそ、消費をにぎってて、
表立ってリーダーシップをとれる旦那さんと話す機会も多いんじゃないかな?

やっぱさ、本当はすべての人に力やアイデアはあるのに
眠らせたままに させてないかな?

たとえ、素晴らしい人が一旦リーダーになってくれたって、
世の人が目覚めてなかったら、「目先の利益」を餌に、そのリーダーシップは崩されちゃう。

田中優子氏の「政治は、それができる日常の場を作り続けるためにある」
っていう言葉が好き。

石垣島においては、「自然と人、または人と人とが助け合える日常の場」
とも言えると思う。

さて、そこで。

本日、11月5日(木)午後7時から川平公民館で「川平地区の景観指定」に関する
石垣市の住民説明会が開催予定。

新聞読んでも、いまいちよくわからなかったことなんだけど、

石垣島の自然を利益追求の乱開発から守る
「風景計画・風景づくり条例」を保ち続けることができる???
エリアに指定される予定の場所は、本当に守られる???

というちょっと瀬戸際な感じのようで、友人に教えてもらい、これはいかなきゃですね。

法律的には「風景」という言葉に置き換えられていますが、
結局の所、そこに住む木々やサンゴ、蟹など動植物の生命の危機なんです。
もちろんその自然たちは、島に住む私達、
日本のサンゴの卵の供給源(ひいては海の生命の供給源)という意味なら、
どこに住む人たちにも関わっているんです。

法律の話って難しくて私は大の苦手なんですが、
「カニさんたちがかわいそうだからやめてくださーい」
って業者さんに泣いて頼んでも、開発を止めてはくれない。

「石垣市に自然を守る条例があるので、それにひっかかるので、大きな開発はできません」
っていう根拠があって、はじめてセーブできる。

その砦(とりで)を私達が保ち続けられるよう、
今回の住民説明会では「その砦を支持しています!」って市民が主張できる
数少ない機会なんだ。
石垣市民なら、誰でも参加できる。

本当は周弥クンのお誕生会予定だったのですが、
将来的に彼の為にも大切な事。
この大切な日だからこそ、参加して来ようと思います。

田中優子さんの言葉。
「その後の政治を政治家にだけまかせておくことはできない。
一揆をおこしたのは政治家ではなく、われわれなのだから。」

最近、観光面においてエコアイランド石垣島をPRしていこうという企画は各所にありますが、
からっぽの企画は、意味ないよ。
観光でも何でも、かたちだけ、は意味ないよ。

日々、接客してるとよくわかる。観光のお客さんたちは見抜きます。
これからも本物志向の人はどんどん増えて行くはず。
その流れも感じています。
by kurin-nachu | 2009-11-05 11:04 | 八重山生活
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